試験の問題文の設定が妙に現実的なことってありませんか。 お弁当を忘れたまま時速2kmで学校に向かう弟を時速3kmで追いかける兄。八百屋でりんご4個をそれぞれ200円で買う太郎さん。 センター試験でも、たまに設定が現実的なときがあるのです。問題文の設定をそのままなぞることで、計算せずとも体当たりで解けるようなときが。 (text by 三土たつお) 今回は、2006年に行われた理科総合Aの試験から、次の問題をピックアップして、実際に体当たりでやってみることしたい。まずは、ちょっと長いけど問題文をごらんください。 第4問 ペットボトルを用いた実験に関する文章Aと、資源とペットボトルに関する文章Bを読み、下の問い(問1~5)に答えよ。 (中略) 室温と同じ温度の水200gを、質量が無視できるペットボトルの空容器に入れ、フタをしめたものを二つ用意した。片方のペットボトルはそのまま放置しておき、もう