先週の記事「松下電器はパソコン兵器の回収を、だって !?」は、昨年 9 月の「意外な兵器輸出国」に比肩する勢いのアクセスをいただいている。 試しに「パソコン兵器」というキーワードでググってみると分かるが、「Toughbook は兵器だから回収すべし」という主張は、少なくともネット界の大半では「お笑いのネタ」にしかなっていない。 どうしてそういうことになるのか、もうちょっと詳しく掘り下げてみたいと思う。 主婦の友社が「戦争の科学」という本を出している。有史以来の、科学技術の発展と戦争の関わりについてまとめた労作だが、この本全体を通じて分かることを簡単にまとめてみた。 戦争に勝てる国家は、相手国よりも優れた科学技術を持つ国家である 科学者にそのつもりがなくても、偉大な科学的発明が軍事的に利用されることは日常的に起きている また、軍事的勝利を企図して、国家がスポンサーになって科学技術研究に巨費を