新鮮な魚介類は美味いというのは定説。確かに獲れたての魚をさばいて刺身で食べると、本当に美味い。だが、皮肉なことに新鮮だからこそ“あたる”こともあるのだ。 昨今、メジャーになりつつあるのが寄生虫のアニサキスである。この寄生虫は主にイカや鯖、鮭に寄生しており、寄生したものを食べてしまうと胃や腸の壁を食い破ろうとして激痛をもたらすのだ。さらにやっかいなのは、アニサキスは新鮮なものにしかおらず、新鮮であればあるほどに“あたる”可能性が高くなってしまうから皮肉なモノである。 一旦、人間の体内に入ると、これといった特効薬がないので内視鏡で除去するのが一般的なのだが、これが腸に入ってしまったらかなりやっかいなことになる。アニサキスは人間の体内では4日~7日程度しか生きられないので、場合によっては体内で死滅するまで悶絶するほかないという。 では、こうした寄生虫による被害を未然に防ぐにはどうしたらよい