アウターゾーンの「禁書」の回とは? 光原伸著『アウターゾーン』第87話「禁書」 あらすじ 作品や表現物に極端な規制が加えられた、架空の未来が舞台。そこは道徳的な漫画だけが出版を許され、ギャグシーン、お色気シーン、暴力的なシーン、個人の思想が入れられた漫画は悪書とされ、隠し持っているだけで重罪となる世界である。 イラストレーターの西崎守(にしざき まもる)は悪書とされる漫画を何冊も隠し持っており、近所の少年の拓磨(たくま)にそのコレクションや自筆の漫画を見せていた。やがて、拓磨は守から漫画の描き方を教わるようになる。 だがあるとき、拓磨が内緒で持ち帰った漫画が母親に見つかり、守は“悪書を所持し他人に公開した容疑”で逮捕される。 法廷で「汚らわしい書物を見せ、青少年の健全な発育を阻害した」と厳しく糾弾された守は、「子供に人間の本質を知らせないことこそ悪であり、子供は我々が想定している以上に大人