最高裁が今月14日、電車内で痴漢をしたとして強制わいせつ罪に問われた防衛医科大教授の名倉正博さん(63)(休職中)に無罪判決を言い渡したことについて、警察庁の吉村博人長官は16日の定例会見で、「現場の警察本部や署と認識を共有し、捜査のあり方について検討する必要がある」と述べた。 同庁は近く、警視庁など首都圏の警察本部の担当者らを集めて検討会を開く。 吉村長官は痴漢事件の捜査について一般論として「目撃者を確保できないことも多く、立証が難しい」との認識を示した上で、DNA鑑定などの科学捜査を活用するなど多角的に検討していく考えを明らかにした。