2007年、特に11月に入ってからというもの、NTTドコモやauが次々と料金プランや、端末購入価格を大幅に変更してきている。料金制度の大幅な変更といえば、ソフトバンクが導入している「ホワイトプラン」「新スーパーボーナス」が記憶に新しいが、なぜ今、キャリア各社が相次いでこのような変更を行っているのか、疑問に思っている人も多いだろう。 その理由は、長い間日本の携帯電話の料金制度を支えてきた「販売奨励金制度」にある。この制度が、携帯電話・PHS加入者の飽和を迎えたことで、さまざまなひずみを生み出しているのだ。 そもそも携帯電話の「販売奨励金制度」とは何なのか? まずは携帯電話の販売奨励金制度とは何かを簡単に説明しておこう。これは、キャリアが販売店に対して「販売奨励金」を提供し、携帯電話端末の費用をユーザーに代わってある程度負担することで、店頭での購入価格を安くするというものだ。本来、携帯電話端末