佐々木芽生監督 アメリカを代表するドキュメンタリーの祭典シルバードックス・ドキュメンタリー映画祭で観客賞を受賞し、ハンプトンズ国際映画祭では最優秀ドキュメンタリー賞と観客賞を受賞した、映画『Herb&Dorothy(ハーブ・アンド・ドロシー)』(原題)について佐々木芽生監督に話を聞いた。 30年も掛けて4,000点以上の現代アートを収集してきた郵便局員のハーブと図書館事務員のドロシー。これまでに一度も所蔵品を売ったことがなかった彼らが、それらをナショナル・ギャラリー・オブ・アートに寄贈しようとするドキュメンタリー。本作は、真のアートコレクターの姿を映し出した傑作で、著名なアーティストのインタビューも含まれている。 佐々木監督は「NHKの教育番組用に、アーティストのクリスト&ジャンヌ=クロードの取材をしていたんです。ナショナル・ギャラリー・オブ・アートというワシントンの国立美術館で彼らの展示