マイクロソフト(MS)とヤフーが手を組むのは、新たな検索事業を軌道に乗せてグーグルを追撃したいMSと、広告事業の立て直しを図りたいヤフーの思惑が一致したからだ。 MSが今月23日に発表した2009年4〜6月期決算の売上高は前年同期比17%減の130億ドル、最終利益も29%減の30億ドルと落ち込んだ。主力のOS(基本ソフト)事業が約3割の減収を強いられたほか、新検索サービスを始めたオンライン部門の営業損失も1・5倍に拡大している。人員削減を柱とするコスト削減で最終利益では増益を確保したヤフーも、広告事業の低迷で売上高は13%減となり、立て直しが急務になっている。 業績の“頭打ち”が両社の歩み寄りにつながった格好だが、MSにとっては、グーグルがMSの本業であるOSやソフトウエア領域に進出してきたことも見逃せない。 グーグルは7月、小型パソコン向けに新OS「クローム」を無償提供する計画を発表。O