兵庫県明石市と淡路島を結ぶ第三セクター「明石淡路フェリー」(愛称・たこフェリー)は、11月16日以降、航路の運航を休止する方針を発表した。全従業員約70人は11月15日付で解雇する。高速道路料金値下げの影響で利用者数が激減し、経営が悪化していた。会社は存続させ、運航再開の道を探るとしているが、見通しは立っていない。 大麻一秀社長と北口寛人・明石市長らが記者会見した。 昨年3月以降、明石海峡大橋を通る本四高速で料金の値下げが実施された影響により利用者数が落ち込み、経営が悪化。同社筆頭株主の「ツネイシホールディングス」(広島県福山市)が8月、事業撤退を表明していた。 航路存続を求める明石市と、淡路島の洲本、淡路、南あわじの3市は、同じ航路で旅客船を運航する「淡路ジェノバライン」(淡路市)に経営参加を求めてきたが、交渉は難航している。 北口市長によると、たこフェリーの負債総額は11月末で