小学生から夢見たデビュー戦 日本中央競馬会(JRA)の騎手を養成する全国でただ1カ所の競馬学校(千葉県白井市)の騎手課程に、16.3倍の狭き門を突破して合格した。女性合格者は8年ぶり。3年後の騎手免許試験をパスすれば、JRA史上7人目の女性騎手が12年ぶりに誕生する。 「物心がつく前から馬が大好きで、動物園でも馬から離れなかったらしくて。ポニーに乗った写真もあるけど、記憶はないんです」 さいたま市大宮区出身。両親が競馬好きというわけでもない。騎手にあこがれたのは小学5年のころ。テレビで中山競馬場の障害競走を目にしたときだ。 「見てたらゾワゾワっとして。かっこいい! これだ!って」 それから自宅近くの乗馬クラブに通い、中学3年で競馬学校の入学試験を受けたが、1次試験で不合格。しかし夢をあきらめず、千葉県匝瑳市にある馬の専門学校「ジャパンホースマンアカデミー」に入学。寮生活で馬の世話をしながら