今日は、失語症の方における個別性について考えてみたいと思います。 失語症は「症候群」です 個別性の重要性 まとめ おまけ 失語症は「症候群」です 失語症とは、様々な症候が合わさって生じています。例えば、発語失行(アナルトリー)と喚語困難、構文の障害があれば「ブローカ失語」となります。この各々の症候が合わさって生じること、これを症候群と言います。私たちは、各々の症候がどの程度障害があり、逆に保たれている機能は何なのか?について評価し、対象者の方にあった訓練や支援を提供していきます。 個別性の重要性 さて、では何故個別性が重要なのでしょうか? 例えばブローカ失語の人を100人集めたとします。集まったブローカ失語の方は、全員同じだと思いますか? 答えはNOです。ブローカ失語との診断が誤っていなければ、(共通認識としての)ブローカ失語像はかぶる部分もあると思いますが、全く同じということはありません
では、今回で最終回にしたいとおもいます。 運動性失語と感覚性失語について まとめ 運動性失語と感覚性失語について この分類、よく聞きますよね。これは医師が初診で診察する際に、大まかな特徴を把握するためには有用で、私も主治医に症状を説明するときには使うこともあります。 ただ、訓練をおこなうSTが日常的に使う用語ではないと思っています。 その理由は、失語タイプを「運動性」と「感覚性」に分類したとして、個別症状の重症度が違うことによって全体像が変わるにも関わらず「運動性」とおおざっぱに言われたら、人によってイメージが変わりすぎると思いませんか? 前回、共通認識をもつためには重要だと言いましたが、これでは難しいですよね… 以上の理由から、せめてST同士で話す時くらいは「◯◯の障害が強くでている(または優位な)ブローカ失語」くらいに伝える癖をつけても良いのかな、と私自身は感じていました。 これは完全
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く