これまでいろいろな角度から、人を動かすためにどう「問い」を活用できるかについてお伝えしてきました。 このコラムを読んでくださっている読者の方から、「リーダーとして方向性を示すことも大事だけれど、いかにメンバーに考えさせるかということも大変重要であると認識した」といった感想を数多くいただきました。たいへん嬉しく思っています。 ただ、中には、こんな感想を寄せてくださる方もいます。「考えさせるのが大切なのはわかる。しかし、こちらが問いかけても部下はなかなか思うように言葉を発してくれない。そのあたりの方法論も語ってほしい」。 自分が積極的に話しかけても、いまひとつの反応しか示さない。そんな部下の様子は、上司自身だけでなく部署のだれもが察知し、気にするものです。チーム全体の士気を高めるのに、けっしてプラスに作用しません。そのような部下と接しつづけるのも、けっこう心に負担のかかることです。 そこで今回