インターネットユーザー協会(MIAU)で作成したインターネットリテラシー読本「“ネット”とうまく付き合うために」は、2008年に公開し、少しずつアップデートを続けているが、当時からすでにメール依存は保護者の間で問題となっていた。だがこれは主に、中学生で初めてケータイを持ったという時期的な要素の強い問題であり、広く一般的な傾向として現われた現象ではなかった。 今年5月にはソーシャルゲームで仕組みの問題が指摘され、射幸性というキーワードが浮上するも、依存傾向に関して踏み込んだ報道は少なかったようである。だがそれ以前にも、ネットでは“ミクシィ疲れ”や“Twitter依存症”といった言葉が登場していることから、なんとなく依存傾向を問題視する傾向は出ていたように思う。 ネット依存の問題に関して、体系的な研究や対策が進んでいるのは、韓国である。急速な経済成長に後押しされて、日本よりも早い段階で高速なイ