前回のコラムから少し間が空いてしまったが、その間に総務省が公開しているILASの調査結果(PDF)が改定されていた。前回は、青少年のインターネット利用状況調査で、1時間~2時間未満のデータがどこにもないことを指摘したが、改訂後の資料では凡例の「30分~1時間」のところが「30分~2時間」となっている。 あまりのやっつけ仕事に、ちょっと笑ってしまった。本来ならば、新たに1時間~2時間の要素をグラフに足すことが妥当である。だがそれができなかったところを見ると、これはアンケート時点からすでに、1時間~2時間の選択肢を設けていなかった可能性がある。 そうなると回答する子供たちも、1時間~2時間の枠内であったにも関わらず選択肢がないために、仕方なくもっと短く回答したり長く回答したりする可能性もあるわけで、この56%という数字には信憑性がないということになる。 このようなずさんな調査をベースに、これ以
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