→青少年のネット依存を考える(6) 2012年10月からシリーズ化してしまったこの話題も、今回が最後である。前回から日本のネット依存に関する研究調査の話に入っているが、今回はそれを踏まえて総括的な話としたい。 まずネット依存という現象は、古くからある学習の1つである、「オペラント条件付け」の一種ではないかと考えられている。オペラントとは、よくご存じの実験かと思うが、ネズミを箱に入れてブザーが鳴ったときにレバーを押すとエサが出てくるようにしておくと、やがてブザーに反応して自分からレバーを押す行為が高頻度になっていく自発的行動のことである。つまり、因果関係に気付くわけだ。この時、行動のたびに必ず報酬が与えられるとは限らないという偶然性があったほうが、行動がエスカレートしていくことが知られている。 これをネット依存に置き換えてみると、いくつかのパターンで当てはまることが分かる。 例えばオンライン