東北大学大学院情報科学研究科の研究グループは2月14日、スマートフォン27台を使い、携帯キャリアの回線を利用せず、無線LAN通信機能だけを使ってメッセージを離れた所までリレーする実験に成功したと発表した。 スマートフォンの電池残量や加速度センサー情報、周囲の状況などから適切なネットワーク形成モードを選択する世界初の技術を搭載。同大青葉山キャンパス(仙台市)でスマートフォン27台を利用し、メッセージのリレーに成功したという。 災害発生時や、人が集まるイベント会場など、携帯電話がつながりにくくなった際にも、周囲のスマートフォンを介してメッセージを送信できる可能性が示されたとしている。2月15日には、仙台市街地でスマートフォン30台を使った実験を行い、人通りや無線電波の多い市街地での実用性を検証する。 総務省受託研究事業「災害に強いネットワークを実現するための技術の研究開発」の研究の一環。