ディスクロージャーの開閉時やモーダルダイアログが表示される瞬間など、あらゆるUIは状態遷移のたびにアニメーションを伴う。にも関わらず、アクセシブルなUIを実装するための手法について書かれた文献で、アニメーションを伴う状態遷移時におけるWAI-ARIAの利用方法というようなテーマが取り上げられているものは見たことがない。UIにおけるアニメーションの役割を踏まえて、それをどのようにして実装すべきだと考えているかについて述べたい。 結論としては、セマンティクス上はアニメーションの存在を意識させないように実装すべきである。多くの場合、アニメーションはUIの状態遷移を視覚的に表現するために存在する。例えばディスクロージャーにおいては、閉じた状態と開いた状態の間を擬似的にアニメーションによって表現することで、ユーザーが状態変化前後のビュー(View)の繋がりを理解する手がかりになる。これは視覚を用いて