プリンティングディレクター・小島勉氏と写真家・岡田敦氏の対談の2回目は、作品プリントにおけるカラーマネジメントがテーマとなった。紙の選択からプリントの設定、モニターのキャリブレーションまで、色にまつわるさまざまな問題について語り合ってもらった。 作品づくりに適したバライタ調のペーパーとは 小島:岡田さんは普段、インクジェットペーパーは何を使っていますか。 岡田:ピクトリコのGEKKOグリーン・ラベルが銀塩のバライタ紙に近いので、長い間ずっと使っていたのですが、昨年の末に生産終了になってしまって…。いまは、その代わりになる紙を探しています。 小島:バライタ調のペーパーは人気があって、いろんな用紙メーカーから出ていますね。僕がいつも使っているのはハーネミューレ社のフォトラグ・バライタとファインアート・バライタです。岡田さんの海の写真を事前にお借りしていましたので、何種類か紙を変えてプリントして