松川事件(まつかわじけん)は、1949年(昭和24年)8月17日に福島県の日本国有鉄道(国鉄)東北本線で起きた列車往来妨害事件。日本の戦後最大の冤罪事件に挙げられる。 下山事件、三鷹事件と並んで第二次世界大戦後の「国鉄三大ミステリー事件」のひとつといわれており、容疑者が逮捕されたものの、その後の裁判で全員が無罪となり、真犯人の特定・逮捕には至らず、未解決事件となった。 現場付近の様子(2019年8月) 三鷹事件から約1か月後の1949年(昭和24年)8月17日3時9分(当時、日本においては夏時間が導入されており、現在の2時9分に相当する)頃、福島県信夫郡金谷川村[1](現・福島市松川町金沢)の東北本線松川駅 - 金谷川駅間を走行していた青森発上野行き上り412旅客列車(C51形蒸気機関車133号機牽引)が突如として脱線した。現場はカーブの入口(当時は単線、複線化後の現在では下り線)であり、