薄れない記憶を手に入れる? 僕自身がライフログの有効性に気づいたのは、もう15年近く前のことだ。 僕は1996年の3月20日からブログを書いている。 当時はまだ今のようなブログ・エンジンもなく、もちろん「ブログ」という言葉もなかった。 だから僕らはそれを「日記」と呼んでいた。 エンジンがないので、今のように自動でカテゴリー分けしたりタグ付けしたりもできないので、並びは時系列になる。 そして、当時は「情報提供」というよりは、本当に他愛もない「日々の記録」的なものを一生懸命書いては皆で見せ合いっこしていた。 「日記」なので、その日に考えたことや行った場所のことなどを書く機会も多く、しかも公開するものだから、日記を意識して行動するという、おかしな現象が起こった。 そんなある日、当時26歳だった僕は大学時代に2ヶ月間だけ付けていた日記を見つけて熟読した。 6年前、20歳の時の自分が、大学生活のこと