アメリカのオバマ大統領は、内外から強い反発を受けている情報機関の活動の改革について発表し、個人情報の収集方法を変えて運用を制限していくことや、やむをえない場合を除いて同盟国の首脳の通信は傍受しないことを明らかにしました。 アメリカ政府は、NSA=国家安全保障局が、国内で市民の電話の通話記録など大量の個人情報を収集したり、ドイツのメルケル首相など外国首脳の通信を傍受したりしていたことが明るみに出て国内外から強い反発を受けています。この問題についてオバマ大統領は17日に司法省で演説し、情報機関の活動に関する改革の内容を発表しました。 この中で、オバマ大統領は「NSAの情報収集能力を維持しながらも、政府が大量の個人情報を保有しなくて済む方法に変えることを指示した」と述べ、電話会社や第三者機関が保有する情報をNSAが必要に応じて入手できるようにするなど、運用を制限していくことを明らかにしました。