会社更生手続き中のPHS大手、ウィルコムは14日、東京地裁に更生計画案を提出した。ソフトバンクが、ウィルコム本体から分割する次世代PHSの事業会社に30億円出資するとともに、本体を完全子会社化し、既存のPHS事業も継続する。債権者の同意を得た上で、年内にも計画に沿った再建を始める。 ◇更生計画案を提出 更生計画案などによると、ウィルコムを100%減資し、国内投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP)が3億円を出資。その後ソフトバンクに同額で譲渡する。債務410億円の返済もソフトバンクが保証する。企業再生支援機構の融資枠120億円は利用しない。 社長には、事業管財人を務める宮内謙・ソフトバンクモバイル副社長が就任する。宮内氏は孫正義ソフトバンク社長の右腕として、グループ内で携帯電話、インターネット接続、固定通信の各事業会社の副社長を務めている。ウィルコムのかじ取りも、ソフトバンクの携帯