気を遣われていると思って緊張するとしたら、その相手は気を遣うことが上手ではない。もしかしてあれもこれも気遣いだったのではないかと思ったときにはもうだいぶ会話が進んでいる、それが上手な気遣いというものである。今日はそうだった。一対一で話すのがはじめての場で、もう一時間半経っている。やばい、と私は思う。若い人が気を遣っていることに気づかなかった。年長者として反省しなければならない。 なんでも上手なのが良いかといえば、そうではない。外交や商談ならともかく、個人と個人の人間関係なんだから、あんまり上手に気遣いをされては困る。私は上手に気を遣うことができない。したいんだけれども、どうもうまくない。私だけ下手なのはしんどい。だからみんなにもほどほどであってほしいと思う。 そのような私の都合とはうらはらに、ある種の人々は空気を吸うように気を遣う。目の前の若い女性もそうだ。気の利いた会話をしながら適度に本
![なんでも上手な女の子 - 傘をひらいて、空を](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/06a15c64ba0ceec233d86d71001ebb29a9dcbf5d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.blog.st-hatena.com%2Fimages%2Ftheme%2Fog-image-1500.png)