かわいらしいスタンプだこと。 「知的生産の技術」を読んでから京大式カードをつかう頻度が高くなった。それまでは単に読書記録だけをそれにつけていたのだが、今では本から学んだことや引用した文章をひとつずつ記入するようになったためだ。脳に散乱していた考えをひとつずつとり出していくのは耳かきの三十倍くらいの気持ちよさだ。しかし困ったことがひとつある。日付を毎度まいど書くのが面倒くさいのだ。 「どこかに年月日が押せるコンパクトなスタンプが落ちてないかなー」 そんなとき、彼を見つけた。 (…局長さん…局長さん…) 「なんだ!?(こいつ、直接脳内に!)」 (…わたしを使ってみてください…) 「こんな小さいやつがスタンプなるのか?」 (…はい、押すだけポンです…) 「ふーむ、とりあえず使ってみるか」 試しに京大式カードにのせて使ってみる。 いくぞ、えい! くるっ りんっ ぱっ 「で、出来てるじゃねぇーか!!