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bookと片岡義男に関するmod67のブックマーク (2)

  • tsuBlog

    あとがきに、「これまでの価値観から、時間は引き剥がされつつある。そして、まったく別な質を持った価値観に、貼りなおされつつある。大転換と言ってもいい。別世界の登場と言ってもいい。緑色の瞳の助けをかりて、ズーム・レンズごしに、僕はそのような世界を見た。そしてそのような世界の時間は、まだ大部分は未来のなかにあるけれど、一部分は早くも遠い過去にまで到達している。」とある。 これが書かれたのはいつだろうと思い見てみると、1990年7月16日 初版第1刷とあった。 今から約30年前だ。自分の30年前を思い起こしてみて、ああ、あの頃か、それなら、私個人にとっても大転換期だった。 それまで勤めていた美容室を離れ、自分ひとりだけでやっていこうと思い、それを実行に移した頃だ。 さらにそこから30年たった今、世界中がまさに大転換期にある。 そんな時間の流れを想像していたら、上下左右のない時間の螺旋階段が、ぐるぐ

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  • 片岡義男「ペーパーバックの数が増えていく」:SWITCH ON Excite(スイッチ・オン・エキサイト)

    一九六十年代に奇妙な味というものが流行した。ほんのりと薄気味悪いような、あり得ないけれどももし現実にこうだったら嫌だな、と思いつつもなぜか面白い、小味のきいた怪奇趣味ふうの、ごく短い短編小説が、奇妙な味、と総称された。ロアルド・ダールやロッド・サーリングたちの作品を、当時の先端的な読書人たちは好んだ。 カートゥーンの世界にも、奇妙な味の人たちが、何人かいた。僕がペーパーバックで一冊だけ持っているこのゲイアン・ウィルスンも、そのなかのひとりだった。一九六十年代なかばの東京では、アメリカの月刊雑誌『プレイボーイ』に人気があった。なかでも需要が高かったのは、アメリカからの乗客が機内で読んで捨てていった『プレイボーイ』が、東京の古書店へとまわって来たものだった。カラー印刷されたヌードのページを無修正で鑑賞することが出来たからだ。通常のルートで輸入された『プレイボーイ』は、ヌードのページが黒い油性の

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