■[tech]プリエンプティブ・カーネル システムコール実行中にもインタラプトをトリガとして”即座に”スケジューリングが可能なカーネルをプリエンプティブ・カーネルと呼ぶ。 伝統的なUNIXカーネルでは、カーネルモード実行中にインタラプトが発生しても、その時点でスケジューラがキックされる事はない。カーネル実行中のスケジューリング要求は保留され、それはカーネルモードを抜けてユーザモードに戻る直前に処理される。このタイミングは要するに、カーネル内部の様々な”しがらみ”から開放されたユーザモードに近い状態であり、安全にスケジュールが可能である。カーネルモードであっても、例外やインタラプトによりカーネルの実行がネストする可能性があり、カーネルの出口ではどちらのモード(場所)に戻るのかを常に確認する必要がある。 このようなノンプリエンプティブな設計のカーネルでは、カーネル内部を実行するのは常にただ一つ