図5.5に2wayセットアソシアティブ方式のTLBの構造を示す。仮想アドレス(Virtual Address)の中位の部分をインデックスとしてTLBをアクセスし、上位仮想アドレス(VA H)の一致を検査し、一致したWayの物理アドレスと属性を使用する。また、どちらのwayもヒットしなかった場合(TLBミス)は、メモリ上のページテーブルを読んで物理アドレスと属性を得る。そして、その内容をTLBに登録する。 TLBミスが発生した場合、ハードウェアがメモリ上のページテーブルを読んでTLBを入れ替えるプロセサもあるが、後述の2段階のページテーブルのようにアドレス変換構造が複雑になるにつれて、OSに割り込みを上げて、ソフトウェア的にページテーブルを読み、TLBの内容を入れ替えるという方式のプロセサが多くなって来ている。 図5.5 2wayセットアソシアティブ方式のTLB ページテーブルはプログラム(