大阪は古くから豊かな都市景観を育んできました。 特に海、川を中心にした水辺の空間は充実しています。近世に開削された堀川の多くは埋め立てられてしまいましたが、旧淀川や道頓堀川などが大阪の代表的な景観をつくっています。 大阪の道は古代から上町台地を中心にしてつくられた南北軸を基本にし、近世に整備された東西軸を加え、碁盤の目のように配置されています。近代都市計画においても南北及び東西の道路がグリッド状に配置され、それぞれに工夫された特徴的な道路景観を見ることができます。 大阪の緑の空間はほとんどが近年になってからつくられたものです。町の成り立ちから大阪はまとまった緑地を持っていませんでしたが、官民の協力によって街路や公園の緑もずいぶん充実してきました。