自分は英語で何をしたいのだろう? 『脳科学的に正しい英語学習法』を読みました。 著者の加藤俊徳氏は、1万人以上の脳の画像を見てきたという脳科学者です。 まったく英語がダメだったという加藤氏は、当時画期的だった技術のMRIのことを知りたいと思い、オランダの国際学会へ行きます。当然、英語はほとんどわからないのですが、学会発表の展示を見ているうちにあることに気づいたそうです。それは、自分の専門である小児科に関連する英語なら何となく意味がわかるということ。この「基礎知識があって知っている単語もたくさんある分野なら読める」という体験が、加藤氏の英語へのスタンスをがらりと変えたそうです。 それからの加藤氏は英語に対して前向きになり、英語で論文を投稿しようとまで思うようになります。学校の勉強ではモノにならなかった英語ですが、英語で論文を書こうという目的を持ったときから、勉強が苦にならなくなったそうです。