![Amazon.co.jp: 鉄コン筋クリート ART BOOK シロside 建築現場編: 木村真二: 本](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c881f7460f17973a60002c91424894438733f3ac/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F51tGTMEV9ML._SL500_.jpg)
「エレベーター読書」と名づけた時間がある。 カイシャのエレベーターに乗っているわずかなあいだだけに読む本を持ち歩き、その十数秒集中する。短いブツ切り時間なので、詩集や箴言集になる。琴線を弾くフレーズは手帳に留め、ネタとして使わせてもらう。 そんなエレベーター読書に最適なのが、「名文どろぼう」。著者は読売新聞の名コラムニスト。わたしのように、ハート抉る寸鉄を書き留めておいたものの蔵出しだそうな。小林秀雄からスティーヴン・キング、落語や辞典、六法全書まで巻き込んで蒸留された名文たちが紹介されている。 たとえば、こんなん。 いい人と歩けば祭り 悪い人と歩けば修行 ───小林ハル 自動的にソクラテスを思い出す。これだ→「結婚はいいことだ。良い女と一緒になれば幸せになれるし、悪い女と一緒になれば哲学者になれる」。名言をきっかけに自分の記憶を掘り起こす愉しみがある。 胸に刺さるやつもある。 夢は砕けて
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