カリブ海の島国ハイチの首都ポルトープランスで、食糧価格の急騰が引き金で商店略奪などの騒ぎが1週間以上続き、国会は12日、事態を収拾できなかったとしてアレクシ首相を解任した。 小麦やコメの国際価格の上昇が、南北アメリカの最貧国と言われる同国を直撃した形だ。 ハイチという国は、元来、世界で最も貧しい国の1つだ。 最近は、米国への亡命者が母国へ戻って、経済も上昇へと向かってきたのかと思っていたが、どうやら状況はそれほど良くないようだ。 今回、私が気にしているのは、ハイチにおける食料高騰への暴動だけでなく、この2~3週間のうちに、ハイチ以外の世界の国々でも、似たような騒ぎが発生していることだ。 具体的には、タイ、ベトナム、インド、フィリピン、パキスタン、中国といった特にアジアの国々の中でコメ騒動などが発生している。 例えば、タイではコメの価格が50%近く上昇し、輸出を制限する可能性を示唆しており、