「学校へ行きたい」アフガン少女の痛み 映画「子供の情景」2009年3月6日 印刷 ソーシャルブックマーク ハナ・マフマルバフ監督「子供の情景」から 「カンダハール」などで知られるイランの名匠モフセン・マフマルバフ監督の末娘で、20歳の新鋭ハナ・マフマルバフ監督が、新作「子供の情景」の公開を前に来日し、5日、東京都内で会見した。勉強したいが、ペンもノートも買えない女の子の切ない物語の中に、血なまぐさい暴力の重い代償も映し込んだ。(アサヒ・コム編集部) ■「戦争と暴力しか学べない」 けなげな少女を取り巻く人々の牧歌的風景を描こうとしたのではない。映画の原題は「ブッダは恥辱のあまり崩れ落ちた」。それは、父モフセンの著書から借りた言葉だ。タリバンによる仏像破壊は声高に非難しても、戦火や干ばつで引き起こされた飢餓に目を向けない世界に対する憤りは、この映画にも貫かれている。 「子供の痛みを映したかった