![Amazon.co.jp: 実践する政治哲学: 宇野重規 (著), 井上彰 (著), 桑田学 (著), 山田陽 (著), 山崎望 (著), 児玉聡 (著), 高田宏史 (著), 遠藤知子 (著), 松元雅和 (著), 上原賢司 (著), 五野井郁夫 (著), 宇野重規 (編集), 井上彰 (編集), 山崎望 (編集): 本](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d8a70df75141d23b017dee3a88185b6d4a6f8e11/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41XH5qGNT4L._SL500_.jpg)
「アナーキー」の概念には、その語義・用法からして、おおよそ3つの意味が見出せる。第一の意味は、(1)無秩序である。これは秩序が失われた状態として否定的に言及される一般的用法のほか、特にヒエラルキーと呼ばれるような階統的な秩序の反対概念として、もっぱら記述・分析に用いられることがある。例えば、統一的な政府機構を持たない国際社会を指してアナーキーと言う場合が、これに当たる。したがって、記述・分析概念として用いられる場合のアナーキーは、無‐秩序なる否定的現象ではなく、一定の均衡状態≒秩序の現象形態を階統的/非階統的の軸上で分類する際の、一方の極を占める術語である。 第二の意味は、(2)無権力ないし無支配である。「an+archy」の由来からすると、もっとも原義に近いのはこの意味である。権力や支配の不在を指す、こうしたアナーキー概念に基づくなら、アナーキズムは無権力主義・無支配主義を意味することに
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