『藪の中』(やぶのなか)は、芥川龍之介が1922年に発表した短編小説です。 黒澤明・監督の『羅生門』は、この小説を底本として映画化され、世界的にも高く評価されました。 藪の中で起こった殺人事件を7人が証言するが、真相が分からない。真相がはっきりしない事を『藪の中』などと表現されている。同類語に「闇の中」「霧の中」がある。なお、海外では映画化した『羅生門』の題を借りて「まるでラショーモンのよう」と言い表している。 底本:「芥川龍之介全集4」ちくま文庫、筑摩書房 1987(昭和62)年1月27日第1刷発行 1996(平成8)年7月15日第8刷発行 底本の親本:「筑摩全集類聚版芥川龍之介全集」筑摩書房 1971(昭和46)年3月~1971(昭和46)年11月 ※底本の中見出しは、ゴシック体で組まれています。 入力:平山誠、野口英司 校正:もりみつじゅんじ 1997年11月10日