(c) 創通・サンライズ・毎日放送 機動戦士ガンダム。その国民的アニメが扱ってきたテーマは、あまりにも巨大だ。 戦争と科学技術、軍隊と人間らしさ、武装兵器と平和、人と人が通じ合える可能性……。戦後、日本のロボットアニメとして、常に「大テーマ」を扱ってきたガンダムシリーズ。その最新作が、今夏に公開されて話題を呼んだ、「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」だ。 テレビ版「機動戦士ガンダム00」シリーズへの、ひとつの「回答」として作られたこの映画。だが、その評価は見事にまっぷたつに割れた。初代ガンダムからの「往年のファン」は「これはガンダムなのか」という疑問を口にするが、初めて映画を見た人からは絶賛の声が上がっている。この差はいったい何なのか。 最終戦争の代わりに「来たるべき対話」という言葉を使い、能力者(イノベイター)たちの葛藤を描いた