藤井氏 恐るべし、母バレークイーン 【藤井正弘の血統トピック】少々強引とは思いながらも、父馬の“出走歴”でふるいにかけた今年の皐月賞。さらに、先週の「G1血統総研」で書いた「同一種牡馬の産駒のワンツーには最低3頭以上のエントリーが必要」という法則?を適用すれば、波乱の馬連1万1940円も8点で仕留められたはず…という繰り言はさておき、アンライバルドの強さは、まさしく無敵レベルだった。 “スーパー新馬”を制した素質を認めつつ、今回、アンライバルドの評価を割り引いた理由のひとつに「ダービー馬の弟」という血統背景があった。ピークはこの次、という読みだったのだが、実際、東京2400メートルでのパフォーマンスは、さらに凄みを増す可能性が大きい。グレード制導入後のスプリングSと皐月賞を勝った馬は、父ネオユニヴァースを含めてミホノブルボン、ナリタブライアン、メイショウサムソンと、故障でリタイアした