デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか エドワード・ヨードン著 松原友夫・山浦恒央訳 日経BP社 2006年5月8日発行 2,310円(税込み) 本書の冒頭に「ベテラン連中が参加したプロジェクトは、すべてデスマーチプロジェクトなのだから」という一文がある。いきなり読者はアッパーカットを食わされる。プロジェクトはすべからくデスマーチ(死の行進)だって、それはどういうことだ? 希望が悲鳴に変わっていく 物事を立ち上げる時は、大抵楽しい。あんなことがしたい、こんなこともしたい、あんなことができたら便利だろう、こんなことが実現できたらきっと世間は驚くに違いない ―― 希望は膨らみ、希望とともに最終的に作り上げるべき成果もまた膨らんでいく。 ところがひとたび実際の開発に入ると、「ああしたい、こうしたい」という希望はかなりの場合、「こんなはずじ