戦後70回目の8月15日を迎えた。早起きして読売新聞朝刊を手に取り、早速、安倍首相談話を評した社説に目を通した。つい2か月前まで籍を置いた者として、読後の感想は「恥ずかしい」である。私だけでなく、読売新聞に愛着を持つ多くの人が同様の気持ちを抱いたのではないだろうか。 社説の主張については、「検証・戦争責任」シリーズを踏まえたのだろう、侵略の内容を詳述するなど妥当な点もあるが、問題は内容ではなく、それ以前の論理の組み立て方である。安倍首相があいまいにぼかしている表現を社説が推し量り、意訳している点だ。これは読者を欺く詭弁に等しい。看過することはできない。 安倍談話は「事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。先の大戦への深い悔悟の念と共に、
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