2008年以来、12年ぶり2度目の出演となった紅白歌合戦で最新アルバム『SOUNDTRACKS』の収録曲「Documentary film」を披露したMr.Children。その12年の間に、社会のあり方、そして音楽業界のあり方は大きく変化した。常に「国民的バンド」として時代の空気と向き合ってきた彼らは、コロナ禍に揺れる今の日本においてどんなメッセージを届けようとしているのか。メジャーデビューから28年が経過した大ベテランバンドの「新しいはじまり」を振り返る。 「今まで当たり前にあった日常を慈しみながら」 「こんばんは、Mr.Childrenです。今年は、いつもとは違う異常な年だったと思います。でも、何の変化もない、いつも通りのことなんかこの世の中にないのではないかと考えたりもします。だからこそ、今まで当たり前にあった日常を、いつもすぐ近くにあったものを、人を、今生きているということを、切