最近、「目上に『了解しました』を使うのは失礼なので避けるべきである」という言説 (以下、「了解」失礼説) に対して、「2009年頃に、とあるフリーライターが創作した偽マナーである」という意見をネット上でよく見るようになりました。 「了解」失礼説が広まったのは、実際ここ10年前後のことなのかもしれません。しかし、説そのものは昭和の時代から存在します。また、この説はフリーライターやマナー講師だけが唱えているものではなく、日本語の専門家のなかにも同調している方々がいらっしゃいます。今回の記事では、そうした情報をご紹介します。なお、当記事は「了解」失礼説の適否について結論を出すことを目的とするものではありません。 昭和時代からあった「了解」失礼説 1970年代から1980年代にかけて書かれた、言葉に関するマナー本をいくつか見てみたところ、 相手の要望に応えるときには、「承知しました」「かしこまりま
![「目上に〈了解〉は失礼」説の発祥について - メモ 2013.10.10~](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/45a219d36831113d4e380d54c4891a5445560649/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fk%2Fkumiyama-a%2F20180401%2F20180401223805.png)