発売前や登場したばかりのインディーゲームから、まだ誰も見たことがないような最前線の作品を紹介してゆく「Indie Pick」。第498回目は『Embark』を紹介する。 『Embark』は、ローグライク箱庭ゲームの『Dwarf Fortress』と、人間の生活をシミュレートし観察する『シムズ』シリーズから着想を得ている。前者は大量の素材を組み合わせる、自由度の高いクラフトが特徴である。後者は人間の欲求と、家族や町での立場をリアルに再現している。素材ひとつとってもそれぞれ特徴があり、クラフト面における例では、鉛は柔らかく剣に向かないが、比重が大きく打撃武器にすると強くなる。欲求と社会的地位の再現については、彼ら全員に欲求があり性格や地位も全員異なっているようだ。ひとりひとりに目を向けなければ、コロニー内部での対立もあり得る。プレイヤーの腕次第で彼らの生活を天国にも地獄にもすることができる。