プログラミング言語「Dart」の“null安全(null Safety)”版が、6月11日(米国時間)にテクニカルプレビューとして公開された。現在、「Dart」の開発チャネルで入手できる。 アプリケーションが実行時にクラッシュする理由は様々だが、ユーザーがよく目にするのは“割り当てられていない参照にアクセスしてしまう”というエラーだろう。Javaアプリで“NullPointerException”(俗にいう“ぬるぽ”)というエラーが起こる場合などがそれに相当する。これを避けるために変数が“null”でないかどうかチェックする処理も、積もり積もればパフォーマンスに悪影響を及ぼす。 そこで、「Swift」や「Kotlin」といった最近のプログラミング言語では変数が“null”でないこと(null安全)を保証する仕組みを採用しているものが多い。null参照エラーにつながりかねない処理はコンパイル