『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 橋の新設需要激減で再編が始まった橋梁業界。経済成長期に増築された橋の老朽化が始まり、大市場になるメンテナンス事業に期待が集まるが、課題は多い。この分野は技術力が不足し、日本の橋は危うい状態にある。このままでは橋を崩落させた米国の二の舞いもありうる。日本の橋梁メーカーと橋梁管理者が直面する課題、日本の橋が包含する危険性に迫った。 (取材・文/『週刊ダイヤモンド』編集部 鈴木 豪) 今秋、橋梁業界で再編・統合による新体制が相次いで動き出した。 10月1日、橋梁専業最大手の横河ブリッジは、鉄鋼大手の住友金属工業の橋梁部門と統合して、横河住金ブリッジを発足。11月1日には重工業大手のIHIと