今冬の営業が困難になった「めむろ新嵐山スカイパーク」のスキー場=北海道芽室町で2023年9月27日午後2時42分、鈴木斉撮影 北海道芽室町でスキー場など観光施設を運営する町100%出資の第三セクター「めむろ新嵐山」(社長・佐野寿行副町長)が突如、10月10日で事業停止すると発表した。支援金5170万円を計上した町の補正予算案が今月21日の町議会で否決され、営業継続が困難になったのが理由。新型コロナウイルス禍などで経営が悪化する中、町は赤字補塡(ほてん)の支援を続けてきたが、度重なる公金支出に議会が「待った」をかけた形だ。町は近く清算手続きに入る。 21日の町議会本会議の採決は、反対11、賛成4の圧倒的大差の否決だった。行政側が示した予算案が議会で否決されるのは極めて異例。町政策推進課の石田哲課長は「異論はあっても最終的に理解を得られると思った。否決は想定外だった」と肩を落とす。