サッカーを中心に独自の視点で多岐にわたる話題を深く掘り下げる、Jリーグ村井満チェアマン(60)のコラム「無手勝流(むてかつりゅう)」。今回は26日に川崎フロンターレの初優勝で幕を閉じたルヴァン杯の、隠された物語についてです。組織のトップに立つ者が貫くべき「誇り」とは何なのか。ピンチを乗り越える際に必要な考え方とは。「ナビスコ杯」から「ルヴァン杯」へと名称が変わった際のサイドストーリーは必読です。 ◇ ◇ ◇ 人は困難に直面した時、すっぱり諦めてしがらみを捨てるのか、それとも我慢し続けるのか。いずれの場合もその後の運命を大きく変えるように思います。その両面のすごみを、ヤマザキビスケット社の飯島茂彰社長から教えられました。 Jリーグの主な大会には、リーグ戦形式の「明治安田生命Jリーグ」とワールドカップ(W杯)のようにグループステージとノックアウト方式を組み合わせた「ルヴァン杯」がありま