2009年9月に富士通社長を辞任した野副州旦氏と富士通の間で、実は辞任ではなく事実上の解任に至った経緯や理由をめぐる激しい対立が先週来、表面化している。 富士通が明らかにした前社長退任劇の経緯 ついに不可解だった富士通の前社長退任劇の真相が明らかになった。2009年9月に社長を辞任した野副州旦氏が、同社に自らの社長辞任の取り消しを求める文書を提出したことが3月5日に表面化したからだ。 富士通は野副氏の辞任を「病気療養のため」と説明していたが、野副氏は辞任を迫られたことによる事実上の解任で、説明は事実と異なると主張している。野副氏側の弁護士によると、2月26日に文書を提出。臨時取締役会を開いて野副氏本人による釈明の場を設けることと、外部の人間による調査委員会を設け、辞任に至る経緯を検証することを求めたという。 これに対し、富士通は3月6日に開いた臨時取締役会で要求を拒否する方針を決め、「信頼
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