昨年2月に長崎市が長崎大学大学院工学研究科インフラ長寿命化センターに委託した「軍艦島プロジェクト」の一環。プロジェクトは、3DCGを軍艦島の保存管理や整備活用のための資料にすることが目的だ。 3DCGは、同センターが培ってきた計測技術を応用し、約145カ所でのレーザー計測と、ドローンで撮影した空撮、人がパノラマカメラを背負って連続撮影した写真を含む約2万8000枚の写真を組み合わせて完成させた。 CGは体積データを持っており、3Dプリンタを使って立体模型を出力することも可能。「まさに『その時のその場』を真空パックで保存するような技術」としている。3D画像を活用して今後、海水に侵食された深さや崩壊したコンクリートの体積なども計算できるほか、観光や映像作品などに転用することもできるとしている。