日本一有名な交差点「スクランブル交差点」を駅から渡った先に、“天津甘栗”の看板があるのは見たことがある人も多いはず。じつは65年も前からあの地で甘栗を売り続けている渋谷の老舗なんです。 今回は天津甘栗を経営する藤山産業株式会社、代表取締役の藤山光男さんと、天津甘栗に長年務める橋本正弘さんにお話を聞いてきました。 向かって左手が藤山光男さん、右手が橋本正弘さん 「僕が生まれた昭和33年には、父は渋谷で天津甘栗の商売を始めていたと思います。その前から渋谷で商売をしていて、横浜の知り合いから“甘栗を売ってみないか?”と誘われたのがきっかけだったそうです。当時はめちゃくちゃ売れていたそうですよ! まだスイーツ店などがない時代だったので、デザート感覚だったのだと思います。一番多い時期は都内に10店舗、渋谷にも2店舗ありました」 そう教えてくださったのは、藤山さん。昔から渋谷で天津甘栗や飲食店などを営