東京都の小池百合子知事は選挙公約の一つに「満員電車ゼロ」を掲げて当選した。いまのところ小池都知事は豊洲市場や東京オリンピックに関連する問題に忙殺され、都心部の鉄道各線で毎朝繰り広げられている通勤ラッシュ対策にはまだ手を付けていないように見える。 国土交通省の運輸政策審議会は2000年1月に出した第18号答申で、2015年までに朝のラッシュの混雑率を150%に下げるとの目標を掲げた。150%の混雑率とは「広げて楽に新聞を読める」状態だそうだ。小池都知事の考える「満員電車ゼロ」の車内の様子とはどのようなものかははっきりしないものの、混雑率100%、つまり定員での乗車を想定しているのではないだろうか。ちなみに、混雑率100%とは「座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる」状態である。 実を言うと、東京の鉄道は朝のラッシュ時に混雑率100%どころか、運輸政策審議会の立てた
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