開発部でカタカタキーボードを叩くは、この春に入社したばかりのT川くん。大学では情報工学を学び、それなりには「学業優秀」という評価で修了。しかも趣味はプログラミングという、生粋のプログラマであります。 「あー、やっとこれを仕事にできたよ、楽しいなぁ」 就職活動の面接では、存分に自身のプログラミングスキルをアピールしました。「フリーソフトを作って公開してる」と言ったのも功を奏したみたいで、おかげで入社後は研修もそこそこに、即戦力としてコード書きを命じられた次第です。 よぉし、ならば期待に応えて、バシバシ素敵コードを生み出してってやりますわよと、その眼には炎を宿し、メラメラと熱き血潮がたぎります。そんなT川くんでありました。 一方こちらは、T川くんが投入された受託開発案件のプロジェクトリーダを務めるM山先輩。T川くんの教育担当でもあります。 「ふむ」 T川くんに対する「即戦力」というふれこみに